「かく」の作り方
以前にもどこかで書きましたが、「かく」は手作りです。なにからなにまで全部一人で作っています。載せる詩・エッセイ・小説(当たり前)、デジタル組版、印刷、製本、裁断。こう書くと大袈裟ですが、その過程をちょっと解説しようと思います。
① 書く
書くときは、Evernoteというソフトを使っています。クラウドがどうのこうので、パソコンが壊れてもデータはEvernote側に残るし、スマホからもアクセスできるのでスマホで書くこともできます。
ここに書いたものを残しておいて、本を作るときにコピペするという方法です。

② 組版を作る
組版というのは、印刷物を作るときの紙面のレイアウトのデザインのことで、昔は手作業で作っていたのでしょうが、今はパソコンでできます。
ソフトはInDesignというソフトを使います。ちゃんと勉強したわけではないので本来の機能の3割くらいしか使えてない自覚があるのですが、徐々に使い方を覚えながら使っています。ちなみに卒論もこれを使って書きました。
上で書いたとおり、Evernoteからコピーしてペーストして作るだけですが、細かいところに凝る性格なので、ここに時間がかかります。いかにして読みやすい、本らしい本を作るか。でも好きな作業なんです。好きな音楽やラジオを聴きながら、あれやこれやと作業する時間が好きなんです。

それとは別に、表紙もデザインします。
こっちはIllustratorというソフトで、写真を配置したり文字を入れたりして作ります。こちらも同じく、本来の機能を使いこなせてない感が強いですが。

③ 印刷する
InDesignの作業が完了したら、それをPDFに書き出して印刷。普通のプリンタです。
印刷するときに「小冊子」というモードがあるので、それを選択すると冊子用に自動で順番を組み替えてくれます。
表紙も同じくPDFにしてから印刷します。こっちは本文とは別のいい用紙を使っての印刷です。


④ 製本(?)する
順番に印刷されたもの(本文と表紙)を束ねて、ホッチキスでバキッ。このときのホッチキスは、軸が90°回転して針が縦に打てるような特殊なものを使います。ホームセンターで買えます。
ただ折ればいいというわけでなく、一枚一枚内側からきっちり折りながら、見た目にも綺麗に。



⑤ 裁断する
カッターを使います。普通のカッターで。表紙のデザインのときに切るラインを入れてあるので、それに沿って切ればオーケー(本来なら)。

これで完成です。
ただひたすらこの作業を繰り返すだけ。
ということで、「かく」のバックナンバーを5部ずつ作ったので、今度の一箱古本市で配布します。
ただし、第8号は有料(500円)ですが。
