続けてみよう
継続は力。とよく言います。
太く短く、という方が芸術家っぽくてかっこいいですが、なかなかそうはいかないでしょう。
ぼくの大好きな作家、ドリアン助川さんの著書で知った話。
なぜ、あんなに硬いアスファルトをあんなに小さな植物が打ち破れるのか。
それは一定の弱い力で押し続けるからなのです。
一気にどんっ!と突き破るのではなく、毎日少しずつ、弱い力で(これが重要なのですが)、しかし確実に押し続けることで、いつか厚い壁を突き破ることができる。
涓滴岩を穿つ。
それは『老子』についての本だったので、それに関する原文の書き下し文を以下に書きます。
つまだつ者は立たず、跨ぐ者は行かず。
自らあらわす者は明らかならず、自ら是とする者は彰われず。
自らほむる者は功無く、自らほこる者はひさしからず。
其れ道に在るや、余食贅行という。
物或いは之を悪む。
故に道有る者は処らず。 (『老子』第24章)
簡単にいってしまえば、こんな感じ。
「爪先立ちではずっと立っていられない。大股歩きでは歩き続けられない。
見せびらかすのは聡明とは言えない。自分が正しいなんて言ったら本質はわからない。
自分で自分を褒めてばかりいては成し遂げられない。驕れる者はひさしからず。
それらは道(タオ)においては、余った食べ物・贅沢な行いという。
万物はこれを嫌うだろう。
だから、そこに道(タオ)の体得者はいない」 (拙訳)
老子はこういうことを本当に上手く、簡潔に、詩的に伝えてくれます。
要は、無理せず、マイペースに続けることです。
力み続けるのではなく、少しでいいから、いやむしろその力は弱い方がいい。
そうやって続けれられればいい。
ただここで大事なのは、続けるにしろ一日の仕事がゼロではいけない、逆に言えば、ゼロでなければいい、と思うのです。
簡単なようでいて、結構難しいと思います。
昨日まで数日間、ブログを更新できませんでしたが、このブログもその「継続」の一環として、続けようと思っていることです。
これだけでなく、執筆に関しても、一日一行でもいいから書き続けたいと思います。